- TOEICの苦手なパートがたくさんあってしんどい
- リーディングの点数が低いままなかなかスコアが上がらない
- スコアが上がる勉強法がわからない
TOEICにおいて人それぞれ苦手なパートはありますよね。
もしあながTOEIC800点以上を目指すなら、少なくともどのパートも8割以上取れるようになることです。つまりは、苦手なパートをなくしていくことが重要になってくる
なぜならTOEIC800点は、最低でも約8割の正答率が必要になってくるので、どのパートも8割以上取れるようにすることがおおよその目安になるからです。
そこで、TOEIC865点の私が各パート別の攻略法について語ります。私もこの考え方で800点を超えることができたので、間違いなしです。
- 各パート1~7攻略のコツ
- 各パートのスコアを上げるための対策
- TOEIC800点以上達成に必要な勉強法
この記事を読めば、自分の苦手なパートのコツを知り、スコアを伸ばすための方法を学ぶことができます。
苦手なパートのスコアを少しでも上げることでTOEIC800を目指していきましょう!
TOEICパート別攻略法【リスニングパート】
まずは、リスニングパート1の攻略法から順番に解説していきます。
パート1
パート1については、800点以上取るなら5/6問は正解しておきたいところです。900点なら全問正解が必須です。
一番最初のパートなので、ここでつまずいたり、自信をもって解答できないとネガティブな気持ちを後のパート2に引きずってしまいがちです。
そのため、自信をもって解答して、いいスタートダッシュを切っていくことが大切です。
ここでは、パート1のコツを3つ解説します。
抽象的な表現に注意しておく
part1で取るべき対策1つ目は、抽象的な表現に注意することです。
part1では写真に写るものが抽象的な表現に言い換えられて答えになっていることがよくあります。
具体例は以下です。
violin(ヴァイオリン)→ | instrument(楽器) |
clothe(服)→ | merchandise(商品), item(アイテム) |
lawn mower(草刈り機)→ | machine(機械) |
car(車)→ | vehicle(車両) |
paper(紙)→ | material(資料) |
apple(りんご)→ | produce(農作物) |
このように、具体的な物の単語はわかっていても、抽象的な単語の意味も併せて知っていないと正解できない場合があります。
写真を見てなにが問われそうか予測する
問題の音声が流れる前に写真をみて、解答のヒントになりそうな場所を予測しましょう。
part1のディレクションが流れる1分半の時間を有効活用して行います。
これをやるべき理由は、part1では問われる場所がおおよそ決まっているからです。例えば、物の配置状況や誰がどんな作業をしているかが典型的な場所です。
具体例としては、以下のような推測が可能です。
- 人や物が壁などにもたれかかっている→「leaning against」を使った表現が正解になるだろう
- 2人の人物が向かい合って座っているシーン→「facing each other」という表現がくるかもしれない
- 人物写真:人数や動作が解答の根拠になる
- 風景写真:車両、街灯、歩行者などに関する表現が答えになる可能性が高い
人物写真:
風景写真:
注意点として、part1のディレクションの時間でpart3の先読みをするべきという意見もありますが、part2が終わるころには忘れてしまうので写真の中身を確認する時間にあてるほうがいいと思います。
よくあるひっかけパターンを知る
最後は、part1でよくあるひっかけパターンを知ることです。
そのよくあるひっかけとは、「wear」と「put on」です。
こちらの写真をみてください。
どちらが正解でしょうか?
A. He is wearing the helmet.
B. He is putting on the helmet.
答えは Aです。
A. He is wearing the helmet.〇
B. He is putting on the helmet.×
「wear」は履いている状態を指し、「put on」は履いている瞬間、その動作を表します。
写真ではすでにヘルメットを履いているためwearが正解となります。
「wear」と「put on」はよく狙われるのでこのさいに覚えておきましょう。
より詳細な対策、パート1の勉強法が知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
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パート2
パート2は、全25問あり、リスニングの4分の1を占めます。
パート2は、音声が速く一回しか読まれないため、一度聞き逃すと解答を選ぶのが難しい問題です。
さらに、だんだんと難しくなっている傾向にあり、今後もさらに難易度が上がっていく可能性があります。
それに対応するには、テクニックだけでなく、根本的なリスニング力を高めることが一番重要です。
パート2のコツについて3つ厳選して解説します。
冒頭の5W1Hを聞きとる
Part2の聞きとれないを解決し、正答率をグッと上げるコツ1つ目は、はじめの5W1Hを聞きとることです。
- What
- Who
- Where
- When
- Why
- How
この5W1Hの疑問詞(WH疑問文)をしっかり聞き取れれば、きちんと正解を選べるようになります。
選択肢の聞きとりがグッと楽になり、消去法で正解を選びやすくなります。
実は、Part2の中でWH疑問文の問題が一番多いといわれています。
はじめの5W1Hをしっかり聞とれれば、それだけで点数がグっと上がる可能性があるのです。
例文
Why is the history museum closed today?
- (A) Usually around six o’clock.
- (B) Because they’re hosting a private event.
- (C) Oh, yes, we really enjoyed it!
訳
なぜ歴史博物館は今日閉まっているのですか?
- (A) いつも6時ごろです
- (B) 私的なイベントを開催しているところだからです
- (C) ああ、はい、私たちはそれをとても楽しみにしていました
※公式問題集7より抜粋
答えは(B)です。
(A)は時間を聞かれたときの返答。(C)は感想であり、質問の返答としては不自然、How do you think?の返答なら自然です。
このように、はじめのWhyを聞きとれれば、選択肢を絞りやすくなり、簡単に答えを選べるようになります。
5W1Hといってもバリュエーションは様々です。
- What time
- How long
- How many
- How far
- How do I
- Why don’t you
1語のみではなく、まとまった疑問詞として出ることもよくあるので、注意して聞きとりましょう。
間接応答に慣れる
最近のTOEICの傾向として、ひねった問題が頻繁に出題されるようになりました。
Part2を攻略するためにはこの間接応答問題をきちんと正解していくことが必要です。
そのためには、ある程度の慣れが必要になります。
例文
What time is the concert?
- (A) No, I need a new one.
- (B) The tickets were sold out.
- (C) The workshop next month.
訳
コンサートは何時ですか?
- (A) いいえ、私は新しいものが必要です
- (B) チケットは売りきれました
- (C) 来月の講習会です
※公式問題集7より抜粋
正解は(B)です。
コンサートは何時ですか?という質問に、「もう売り切れましたよ」とコンサートへの入場ができないことを間接的に伝えています。
ひねった問題では、会話のキャッチボールとして自然なものが正解になります。
このようなひねった問題は、決まったパターンがないので慣れが必要です。
こちらのひねった間接応答と呼ばれる問題は、小手先のテクニックよりもきちんと会話の流れを理解することが重要になります。
つまり、小手先のテクニックではなく、根本的なリスニング力を上げようねという運営側の意図が見え隠れしているようにも感じられますね。
問題文の単語と似た音に注意する
Part2の聞きとりを強化し、正解数を上げるコツは、問題文の単語と似た音に注意することです。
実は、誤答を狙うため、問題文と似た単語の音を選択肢に混ぜていることが頻繁にあります。
これは試験の作成者が意図的に誤答を誘うように作っているのです。
例文
Did you hire a new store manager?
- (A) A little higher up, please.
- (B) Yes, she starts on Monday.
- (C) We’re open until ten P.M every day.
訳
あなたは新しい店長を雇いましたか?
- (A) もう少し高く上げてください
- (B) はい、彼女は月曜日に勤務をはじめます
- (C) 当店は毎日午後10時まで営業しております
※公式問題集7より抜粋
答えは(B)です。
問題文の「hire」と似た音の「 higher」を使って、(A)の誤答に誘導しようとしているのがわかりますよね。
これを逆手にとり、選択肢に似た音が入っていた場合、その選択肢は消去法で消すようにしましょう。
決して似た音に惑わされないようにしてください。
これまでに紹介した3つのコツをうまく利用することができれば、Part2が得点源にできるようになるでしょう。
ぜひ、取り入れてみてください。
より詳細な対策、パート2の勉強法について知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
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パート3,4
パート3,4は69問とリスニングパートの約7割を占めており、800点以上を目指すなら攻略したいですね。
そこで、パート3,4を攻略するために必要なテクニックが「先読み」です。
前提として、TOEICは時間が限られており、じっくり解く時間は与えられていません。
ここでは、先読みを駆使してTOEIC800点を超えるためのコツを3つ厳選して解説します。
設問文を先読みする(余裕があれば選択肢まで)
Part3,4では、設問とその選択肢のみが書かれており、問題文は載っていません。
※公式問題集7より参照
Part3,4では写真のように赤丸で書かれた「設問」を先読みしていきます。
- 男性はどんな知らせを共有しているか?
- 女性はなぜ、Paxton’sドラッグストアでの買い物が嫌いなのか?
- 男性は何についてもっと知りたがっているのか?
これらの内容を頭に入れて実際の音声を聞いていく流れになります。
さらに、余裕があれば選択肢まで読んでもOKですが、無理して読む必要は全くないと思ています。
先読みで重要なのは、ストーリー展開や場面を推測できるかということです。
「余裕があれば読んでおく」というスタンスがおすすめです。
誰が何をするのかを読み解く
ここからは設問を先読みしたときになにを意識すればよいのかを解説します。
結論としては、「誰が何をするのか?」を設問から読み取ることで、注意して聞くべき箇所がわかるようになります。
下の設問を見てください。
- What are the women surprised about? 「女性たちは何について驚いていますか?」
A. A line is long.
B. An exhibit is closed.
C. A sign is missing.
D. A speaker is delayed.
- According to the man, what will take place at noon? 「男性によると、正午に何が行われますか?」
A. A lecture
B. A tour
C. A concert
D. An art sale
- Where will the women probably go next? 「女性たちはおそらく次にどこへ行きますか?」
A. To a park
B. To a theater
C. To a restaurant
D. To a school
※公式問題集7より引用
3つの設問をもとに意識する点は以下の3つです。
- 「女性たちは何について驚いていますか?」→女性が驚きを見せる場面で何について驚くのかを意識する
- 「男性によると、正午に何が行われますか?」→正午に何が行われるのかを男性の発言から意識する
- 「女性たちはおそらく次にどこへ行きますか?」→どこに向かおうとするのかを女性の発言から意識する
設問から「誰が何をするのか」を意識することで、リスニングのさいに誰の発言のどんな内容に注意して聞けばよいのかがわかり、点数アップにつながっていきます。
他にも、What does the man ask the woman to do?と来たら、男性が女性に何か求める場面が来るだろうと予想することができ、聞きとりのさいに男性の発言に集中すればよいとわかりますよね。
3つ目の設問でいえば、最後の方で女性の発言に注目すればよいんだなとメリハリつけて聞くことができます。
ずっと全力で聞くよりも集中力を使わなくて済むので、集中力を温存でき、その先のリーディングパートにも効いてきます。
冒頭のアナウンスに注目する(Part4のみ)
Part4の冒頭に流れるアナウンスに注目しましょう。
Question 74 through 76 refer to the following ○○~
とPart4では、上記のようなアナウンスが冒頭で必ず流れます。
Part4の先読みでは、○○からシチュエーションを想像することが大事です。
例えば、「Question 74 through76 refer to the following news report」と流れたら、ラジオなどのニュースが流れるだろうとイメージできますよね。
「Question80 through 82 refer to the following excerpt from a meeting」ときたら、会議の場面だろうと想像できます。
このように、事前にどんなシチュエーションかをイメージできれば、音声を聞いた瞬間に、内容が入ってきやすかったり、話の展開が想像しやすくなります。
Part3ではすべて「conversation」と流れるので設問から推測するしかありません。
より詳細なコツや解く際のポイント、スコアを伸ばす勉強法について知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
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TOEICパート別攻略法【リーディングパート】
続いては、リーディングのパート別攻略法について解説していきます。
パート5
パート5は、問題数30問で、リーディングパート全体の3割を占めていますが、苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、パート5特有の問題パターンを把握して解き方を覚えることができれば、短時間で効率よく問題を解けるようになり、最難関であるパート7に多くの時間を割くことが可能です。
ここでは、パート5のベストな解き方と特有の問題パターンについて解説します。
パート5のベストな解き方
①選択肢に目をとおし、問題タイプを瞬時に見極める
↓ ①~②までは4~5秒くらい
②空所の前後を見て、答えがわかりそうなら、解答する
↓ 20秒くらい
③前後を見て解けない問題の場合、文全体をみて意味を確認して解答する
part5は、全文を読んで意味を確認しないと解けない問題と前後をみれば解ける問題の2つがあります。
問題を判別してすぐ解けそうな問題は素早く解答し、時間が掛かる難しめの問題には時間を割くことが大切です。
TOEICは時間が限られているからこそ、効率よく解くために省けるところは省き、時間をかけないと解けない問題に時間を使えるようにしましょう。
part5の大事な視点は、「これ!」と決めこんで解答するよりも、選択肢を消去法で絞り込んで答えまで導くような流れで解答することです。
問題パターンごとの解き方を身につける
実は、TOEIC part5には問題パターンが存在しており、TOEIC800点を超えるにはパターンごとの解き方を身につけることが重要です。
- 語彙問題
- 品詞問題
- 動詞問題
- 接続詞問題
- 前置詞問題
- 代名詞問題
- 比較級問題
問題パターンによって着目するポイントが違い、選択肢を見れば、簡単に問題パターンを把握できます。
このように選択肢から問題パターンを見抜くことができるようになれば、メリハリをつけて効率よく解き進めることができます。
- 簡単な問題には、すぐ答えられ
- 全文を読まないと解けないような時間が掛かる問題には、きちんと時間をかけて答えられるようになり
- ラスボスのpart7に多くの時間を費やせて高得点を狙える
問題パターンごとの解き方を身につけることによって、理想的な時間配分で解けるようになり、最難関のpart7に多くの時間を使うことができます
より詳細な問題パターンごとの解き方やコツについてはこちらの記事をご覧ください。詳しく解説しています。
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パート6
パート6についてはこちらの記事をご覧ください。
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パート7
パート7は、問題数が55問とリーディングパートの半分以上を占めているため、高得点を狙うならさけて通れません。
そして、パート7は時間との戦いです。効率よく問題を解くために、無駄を省いて時間をかけるべき問題に時間を使うことが重要です。
ここでは、パート7長文読解問題に必須の対策3つを厳選して紹介します。
設問は1問だけ頭にストックする
1つ目は、設問は1問だけ頭にストックすることです。
問題を読み始めるときに、はじめの設問を先に読んで頭にストックしておきながら文章を読み進めていくやり方です。1問目を解いたら2問目にうつり続きから読み進めていくイメージです。
基本的に解答は、本文と同じ順番になっているため、このやり方で解き進めることが最も効率的になります。
もし1問目がわからなかった場合は、難問の可能性も考えられます。いったん飛ばして2問目にいくのがよいでしょう。
また、文書内に新たな一文を挿入する問題がある場合は、挿入する一文をあらかじめ読み、挿入箇所を探しながら本文を読む方が効率的です。
全文を読む
2つ目は、全文を読むことです。
前提として、パート7において全文を読むかポイントに絞って読むかは人によって意見が分かれるところでもあります。
スキャニングしてヒントになるところだけ読みましょうという人がいますが、難しいしおすすめもしません。
答えになりそうな箇所だけ読むことのデメリットとして以下の2つがあります。
- ひっかけ問題にひっかかる
- 結局、答えを見つけられずに読み返すことになる
こういったデメリットがあるのでおすすめしません。
話をもとに戻すと、ここで話している「全文を読む」とは、全文を同じ力強さで読むのではなく緩急をつけて読むことです。
大事な部分はじっくり読み、答えには関係なさそうな箇所はさらっと流し読みすることです。
文章の1段落目や※の箇所は重要なことが書かれているので、しっかり読みましょう。
大事な部分の判断をするには、ある程度の問題慣れや経験が必要です。
解答のヒントになりそうな単語・フレーズを見抜く
続いては、解答のヒントになりそうな単語・フレーズを見抜くことです。
パート7では、頻度・理由・変化・条件をあらわす単語に解答のヒントがちりばめられていることが多いです。
例えば、annualやdecadeという単語があれば、設問で「頻度」を問う問題の答えになりそうだと判断できます。
他には、工事が行われるという内容に対して、「なぜ工事が行われるのか」といった「理由」を問われる可能性が高いです。
前後の「変化」を説明するときに使われるbeforeやafter、「条件」を説明するunlessに反応できるようにしましょう。
より詳細なコツや設問パターン別のテクニックについて知りたい人はこちらの記事をごらんください。
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