- パート7を全部読んで解くのか、答えになりそうなところをピンポイントで読むべきかわからない
- パート7を全部読んで解き終えたためしがない
- 最後は必ず塗り絵で終わってしまう
TOEICテストで最後まで解き終わる人は、全部読んで解答しているのかどうか不思議に思いますよね。
正解は人それぞれですが、多くのTOEICハイスコア保持者はほぼ全部読んで解いています。
私もTOEIC865点を取ったときは、全部読んでトリプルパッセージの最後まで解いていました。
今回は、どちらの解き方が高得点を狙えるのかについてTOEIC865点の私が解説していきます。
- パート7で時間が足らなくなる理由
- 全部読んで解くべきか、答えになりそうなところだけ読むべきか
- 全部読んで効率よく解けるようになる勉強法
結論、パート7は全部読んで解くべきです。
なぜなら、全部読んで解くほうが結果的に効率よくスムーズに解けるからです。私も全部読んで解いてリーディングパートで400点を超えることができています。
全部読んで最後まで解く力が身につけば、TOEIC800点、900点はすぐ狙えるようになります。
パート7の長文を読むコツや解き方について知りたい人はこちらをご覧ください
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では、いきましょう!
TOEICPart7時間が足らない理由3つ
はじめにパート7で時間が足らなくなってしまう理由を3つ挙げます。
- 問題量に対して時間が短すぎる
- 読むスピードが遅い
- 集中力が続かない
それぞれ解説していきましょう。
問題量に対して時間が短すぎる
原因1つ目は、問題量に対して時間が圧倒的に少ないことです。
パート7は、合計15題、設問数55問に対してパート7にかけられる制限時間は約55分ほど(パート5.6に割く時間を除いて)しかありません。
種類 | 数 |
シングルパッセージ | 10題 |
ダブルパッセージ | 2題 |
トリプルパッセージ | 3題 |
上記の量に対して時間が圧倒的に短いことがパート7の特徴です。
この制限時間に対する問題数の圧倒的な多さがパート7を難しくしている原因になっています。
問題自体は難しくありません。時間さえあれば解ける問題が多いのですが、その時間がないというわけです。
そのため、どう効率よく解くかがカギになっています。
読むスピードが遅い
TOEICは問題量に対して時間が少ないので、のんびり問題を解いているひまがありません。
そのため、読むスピードが遅いと最後まで読み切ることがかなり難しくなってしまい、解ける問題も解けなくなってしまいます。
では、自分の読むスピードが速いか遅いのかが気になりますよね。
英語を読む速度を測るため、1分間に読める単語数をあらわす指標としてWPM(Words Per Minuet)というものがあります。このWPM=150くらい(1分間に150ワード)がTOEICパート7全部を読むために必要とされるスピードとされています。
といってもわかりづらいですよね。
あくまでも感覚ベースですが、下の文書を1分間くらいで読むペースに近いです。
試しに1分間で読めるかどうか確認してみましょう。
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集中力が続かない
ラストは、集中力が続かないです。
皆さんご存じのとおり、パート7はTOEIC最後のパートです。とくにリーディングパートでは、パート5.6で集中力を消耗してしまいがちです。
パート7では集中力を保てないと読むスピードも遅くなり、最後まで解ききることが難しくなります。
このように、TOEICでは英語力だけでなく集中力を最後まで保てるかも点数に大きく影響を及ぼします。
【パート7長文読解】全文読んで解くべし!
パート7の文書を全部読んで解くべきか答えになりそうな部分だけを読むべきかは人によって意見が分かれてくるところですが。
私個人としては、「パート7は全部読んで解くべき!」だと思っています。
なぜ、読むべきなのか?理由は以下です。
【全部読まずに解こうとするデメリット】
- 選択肢照合問題、NOT問題が解けなくなる
- ひっかけ問題にひっかかる
選択肢照合問題やNOT問題のような正否を問う問題では、選択肢が文書と合っているかどうかを確認しなければ解けないので、結局、全部読むはめになるからです。
また、内容をよく読んで話の文脈をきちんと追えていないと解けないような問題や誤答を誘うような問題にたやすくひっかかってしまいます。
ただ、私が言っている「全部読む」とは、強弱をつけて読むことです。
ポイントは、大事なところはしっかり読んで、答えに関係なさそうな部分はさらっと流し読みをすることです。 どこが大事かを判断をするためには、ある程度の問題慣れや経験が必要です。
といっても、頻度・理由・変化・条件をあらわす文は解答のヒントになることが多いので、しっかり読むべきポイントになります。
ここまで色々と説明しましたが、最後まで解けなくてもTOEIC800、900を取ることは可能です。その代わり、リスニングで450点以上取る必要があります。
TOEIC part7の解き方のコツ
パート7は強弱をつけて全部読むことが大事だと書きました。ここからはパート7のどの点を意識して読むべきかや、効率的な解き方のコツを解説します。
自分自身の解き方と比べてみて参考にできるところはぜひ取り入れてみてください。
ではいきます。
シングルパッセージ(SP)
【シングルパッセージの解き方】
1つ目の設問を読んで、頭に入れる
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設問を頭で意識しながら段落1つ目まで読む
※設問に人の名前や固有名詞があれば、それを意識して本文を読むこと
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設問の選択肢を再び読んで解答する
※答えがわからない場合、2段落目まで読んで解答
2問目の設問を読み、頭に入れながら続きを読んでいき、解答していく
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以下ループ
パート7の問題は、文書の順番通りに出題される傾向にあるため、はじめから読みながら1問目から順番に解いていくことが良いでしょう。
ただし、文書内に新たな一文を挿入する適切な箇所を選ぶ設問がある場合は、挿入する一文を予め読んでから、挿入箇所を探しながら本文を読む方が効率的です。
【文書を読むうえでのコツ】
- 文書の種類をはじめに確認すること
例えば、広告だったらこれは何かの商品・サービスのプロモーションに関することが書いてあるだろうという意識を作れるので、読み進めていくうえで内容が頭に入ってきやすくなります。
- 会話している人たちの関係(同僚同士、上司と部下、クライアントとの会話など)を把握して内容を掴むこと
例えば、チャット問題やメールなどでは複数の人物が出てきます。その人たちの関係を理解していることで、内容がぐっと入ってきやすくなります。
ダブルパッセージ(WP)、トリプルパッセージ(TP)
WPとMPは、SPと同様の読み進め方、解き方で問題ありません。
意識すべきポイントが1つ増えます。それは文書間のつながりを意識することです。
上記の問題でいえば、なぜ広告のあとにメールが出てきたのか?を考えることです。
広告の最後の方の「メールを送ってください」とメールの件名や内容から、ボイスメールサービスについて興味をもった人が連絡してきたというつながりがわかります。
こんな感じで、つながりがわかっていると設問を見たときにこの内容はこっちの文書に書いてありそうだなとすぐ判別できます。
そのつながりを意識して読むことが、内容を素早く理解することにつながり、問題をはやく解けるようになります。
また、表がでてきたら要チェックです。必ず2つ以上の文書の内容をかけあわせた問題が出されます。
パート7全部読みながら効率よく解くための勉強法【速読×精読】
パート7長文読解問題を全部読んで効率的に解いていくためには、英文を速く正確に読む必要があります。
「速く」、「正確に」どちらもできていることがポイントで、片方だけできていても効果が薄いです。両方できてはじめて効果を発揮します。
これを聞いて「大変すぎない?」と思ったかもしれません。そう、大変なんです。短期間ですぐに身につくスキルではありません。でも確実にパート7に不可欠な能力です。
これから紹介する勉強法を実践して力を身につけていけば、900点以上も狙うことができます。
洋書を読んで速読力を身につける
先ほども述べたとおり、パート7の長文を効率よく解くためには、英文を速く正確に読むことが不可欠です。
その「速く」に当たる部分が、速読です。
そもそもパート7の大量の長文を最後まで読むためには、日頃から長文を読むことがかかせませんし、本番で集中力も続かなくなるでしょう。
速読だけでなくパート7レベルの長文を読み続ける集中力を鍛えるという意味でもおすすめの勉強法が、洋書の多読です。
洋書を日頃から読んでいれば、少ない集中力でも当たり前に英文を読めるレベルになり、集中力に頼らなくても英語を読めるようになります。
ちなみに私が使った本はこちらの本です。ミステリー系の小説で単語も比較的優しめなので読みやすいです。
注意点としては、速読が肝心なため、意味がわからない単語に出会うたびに調べなくてもokです。洋書にはTOEICには出てこない単語もたくさんありますが、調べる必要はありません。
英文を読んで瞬時に意味を取れるようになることや集中力を鍛えることが目的です。
精読
速く正確に読むなかで、「正確に」に当たる部分が精読になります。
英文を速く読めても意味の理解が不十分だと、何回も読み返してしまったり、時間のロスや正しい解答を選べなくなってしまいます。
【精読のメリット】
- 返り読み・読み返しが減る
- 英語の語順のまま理解できるようになる
- スラスラ読めるようになり、読むのがラクになる
精読といってもどこまでやればいいかもわからないですし、基礎的な文法なしには精読すらも初心者の人にとっては難しく感じられるはずです。
そこで、精読用の教材を買うのも間違いではないですが、個人的には精読用教材を買うよりも文法を徹底的に学ぶ方が近道だと思っています。
なぜなら、文章を正確に理解するためには、英文法の知識が必要だからです。
みなさんは文の構造を正確に理解できていますか? 文の構造を見誤ってしまうと、正確に意味を取れなくなり、間違った解釈をしてしまうので、英文をみてすぐに構造を理解できるレベルをまずは目指してみてください。
最終的には、英語を語順通りに読んで意味をすぐ理解できるようになるレベルを目指しましょう。
私自身この速読と文法を徹底的に極めたことによって、TOEIC865点を達成できた経験があります。
文法ができれば、パート5,6にも効果てきめんですよ。
パート7は全部読む方が結果的に、効率よく解くことができ、800点、900点を狙えるようになります。
形式的に文法を学びたい人は、「【CD・音声DL付】キク英文法」がおすすめです。
イメージや感覚ベースで文法を学びたい人は、「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」おすすめです。
すぐには難しいかもしれませんが、この勉強を目指していけば、確実に高得点を達成することができると思います。
ぜひ、めげずに頑張っていきましょう。応援しています。
Twitterもやっているので、気軽に質問をしてください。
ではでは。
TOEIC各パートのコツやテクニックについて知りたい人はこちらの記事をごらんください。
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