- part2の音声が速すぎて聞き取れない
- ひねった問題がどうしても苦手だ
- 練習だと落ち着いて聞けるのに本番の試験では焦ってしまう
こういったPart2に対する悩みをよく聞きます。
私も同じ悩みをもっていましたが、必死に勉強し今では正答率8~9割を安定して取れるようになりました。
実は、Part2はちょっとしたコツとリスニング力を上げる勉強をすることによって、安定して点数を取れるようになります。
なぜならテクニックや対策によって簡単に答えを絞り込めるようになるからです。
今回はそのコツや勉強法についてTOEIC865点の私がお伝えしていきます。
記事を読んでわかること
- Part2の正答率を上げるコツと対策
- Part2を8~9割まで取れるようになる勉強法
これから解説するコツや勉強法を取り入れることによって、Part2を得点源にしてPart3,4にもつながるリスニング力を身につけることができます。
TOEIC各パートのコツやテクニックについて知りたい人はこちらの記事をごらんください。
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【Part2は難しい?】聞き取れない原因3つ
Part2は音声も速く、聞きとることはかなり大変ですよね。
1回しか読まれないため、一度聞き逃すと答えることが難しくなります。
ではなぜ、聞き取れないのかその原因を3つ解説します。
文頭の疑問詞が聞き取れていない
Part2において文章のはじめの単語を聞きとることが一番大事です。
実はPart2の問題は5W1H の疑問詞からはじまる問題が最も多いのです。
そのため、はじめの疑問詞が聞きとれないと1文全体の意味がわからなくなってしまいまい、正解することがかなり難しくなります。
TOEICはリスニングの音声自体が速いため、聞きとれないと余計に難しく感じるでしょう。
英文法の理解が不十分
Part2では、みなさんもご存じのとおり、純粋なリスニング力が高得点をとる上で大事になってきます。
しかし、純粋なリスニング力というのは、2~3日など一朝一夕に身につくものではないです。
リスニングに必要な能力を分解してみると、複雑な要素が絡み合っています。
リスニング能力=音を聞きとる能力(発音と単語)+意味を理解する能力(文法)
このように音を聞きとる力も大事ですが、聞いたときに意味を理解する力(文法)をきちんと知っていることも同じくらい重要です。
英語は配置によって意味が変わる言語だからこそ、文法は不可欠です。
その文法をあまり学んでいないことによって聞き取れているのに、
すぐに意味が理解できずにひっかけや間違った解答を選んだりしてしまう人が多いように感じます。
問題慣れしていない⇒集中力を使いすぎる
次に、聞き取れない理由として、Part2の問題自体に慣れていないことが挙げられます。
最近のTOEICpart2では、ひねった問題が増えており、以前よりも問題の難易度が上がっています。
ひねった問題の例を紹介します。
ひねった問題の例文
Who will be presenting at the technology conference?
- (A) Is it a popular film?
- (B) I haven’t looked at the program book yet.
- (C) Buying a new phone every year.
訳
誰がテクノロジー協議会で発表するのですか?
- (A)それは有名な映画ですか?
- (B)私はまだプログラムの冊子を見ていません
- (C)毎年新しい電話機を購入することです
※公式問題集7より参照
この問題では、誰が発表するのか?を聞いており、人名などが答えになるのが普通だと思います。
ちなみに、答えは(B)です。
誰が発表するの?という質問にたいして、「まだ、冊子を見てないから誰か知りませんよ」ということですね。
こうした間接的な応答が答えになるような問題は慣れていないと間違いやすいので注意が必要です。
解答を迷わずに選べるようになるには、上記のひねった問題にある程度慣れていくことが重要になってきます。
こうした慣れが集中力の使いすぎをなくしてラクに解けるようになっていきます。
Part2が聞き取れるようになるコツ【グッと正解率が上がる】
では、Part2が聞きとれるようになるコツや対策について解説していきましょう!
Part2は全25問あり、リスニング全体の4分の1を占めています。
だからこそ、簡単に落としたくないですし、できれば全問正解したいですよね。
Part2の出来具合がPart3,4にも影響してくるので、落としたくないパートです。
冒頭の5W1Hを聞きとる
Part2の聞きとれないを解決し、正答率をグッと上げるコツ1つ目は、はじめの5W1Hを聞きとることです。
- What
- Who
- Where
- When
- Why
- How
この5W1Hの疑問詞(WH疑問文)をしっかり聞き取れれば、きちんと正解を選べるようになります。
選択肢の聞きとりがグッと楽になり、消去法で正解を選びやすくなります。
実は、Part2の中でWH疑問文の問題が一番多いといわれています。
はじめの5W1Hをしっかり聞とれれば、それだけで点数がグっと上がる可能性があるのです。
例文
Why is the history museum closed today?
- (A) Usually around six o’clock.
- (B) Because they’re hosting a private event.
- (C) Oh, yes, we really enjoyed it!
訳
なぜ歴史博物館は今日閉まっているのですか?
- (A) いつも6時ごろです
- (B) 私的なイベントを開催しているところだからです
- (C) ああ、はい、私たちはそれをとても楽しみにしていました
※公式問題集7より抜粋
答えは(B)です。
(A)は時間を聞かれたときの返答。(C)は感想であり、質問の返答としては不自然、How do you think?の返答なら自然です。
このように、はじめのWhyを聞きとれれば、選択肢を絞りやすくなり、簡単に答えを選べるようになります。
5W1Hといってもバリュエーションは様々です。
- What time
- How long
- How many
- How far
- How do I
- Why don’t you
1語のみではなく、まとまった疑問詞として出ることもよくあるので、注意して聞きとりましょう。
パート2頻出の慣用表現を知りたい方は下のページからご覧ください。
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間接応答に慣れる
最近のTOEICの傾向として、ひねった問題が頻繁に出題されるようになりました。
Part2を攻略するためにはこの間接応答問題をきちんと正解していくことが必要です。
そのためには、ある程度の慣れが必要になります。
例文
What time is the concert?
- (A) No, I need a new one.
- (B) The tickets were sold out.
- (C) The workshop next month.
訳
コンサートは何時ですか?
- (A) いいえ、私は新しいものが必要です
- (B) チケットは売りきれました
- (C) 来月の講習会です
※公式問題集7より抜粋
正解は(B)です。
コンサートは何時ですか?という質問に、「もう売り切れましたよ」とコンサートへの入場ができないことを間接的に伝えています。
ひねった問題では、会話のキャッチボールとして自然なものが正解になります。
このようなひねった問題は、決まったパターンがないので慣れが必要です。
こちらのひねった間接応答と呼ばれる問題は、小手先のテクニックよりもきちんと会話の流れを理解することが重要になります。
つまり、小手先のテクニックではなく、根本的なリスニング力を上げようねという運営側の意図が見え隠れしているようにも感じられますね。
問題文の単語と似た音に注意する
Part2の聞きとりを強化し、正解数を上げるコツは、問題文の単語と似た音に注意することです。
実は、誤答を狙うため、問題文と似た単語の音を選択肢に混ぜていることが頻繁にあります。
これは試験の作成者が意図的に誤答を誘うように作っているのです。
例文
Did you hire a new store manager?
- (A) A little higher up, please.
- (B) Yes, she starts on Monday.
- (C) We’re open until ten P.M every day.
訳
あなたは新しい店長を雇いましたか?
- (A) もう少し高く上げてください
- (B) はい、彼女は月曜日に勤務をはじめます
- (C) 当店は毎日午後10時まで営業しております
※公式問題集7より抜粋
答えは(B)です。
問題文の「hire」と似た音の「 higher」を使って、(A)の誤答に誘導しようとしているのがわかりますよね。
これを逆手にとり、選択肢に似た音が入っていた場合、その選択肢は消去法で消すようにしましょう。
決して似た音に惑わされないようにしてください。
これまでに紹介した3つのコツをうまく利用することができれば、Part2が得点源にできるようになるでしょう。
ぜひ、取り入れてみてください。
Part2の効果的な勉強法を解説【8~9割の正答率を狙える】
続いては、Part2の8~9割の正答率を狙える勉強法について解説していきます。
Part2はだんだんと難しくなっている傾向にあり、今後もさらに難易度が上がっていく可能性があります。
それに対応するには、テクニックの他にも、根本的なリスニング力を高めることこそが一番重要で、近道になるのです。
本番の問題に慣れる
まず1つ目は本番の問題に慣れることです。
なぜかというと、TOEICpart2の音声スピードや問題の傾向に慣れていなければ高得点を取ることは難しいからです。
オススメの勉強法は、くり返し公式問題集を使用して模試を解いたり、本番の音声を大量に聞いて慣れていくことです。
- 本番と同じレベルの難易度
- アプリで聴けるので、外出中のスキマ時間を活用できる
本番と同じレベルの難易度だからこそ、実際の自分の実力を把握しやすいです。
模試で800点取ることができれば、本番でも800点を取れるレベルであるといえます。
さらには、ひねった問題にも慣れていけば、Part2の点数も自然と上がっていくでしょう。
実際に本番を想定して問題を解くことで、間違えたとしても慌てずに落ち着いて解けるようにもなります。
公式問題集の詳しい使い方についてい知りたいかたはこちらの記事をご覧ください。
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まとめると、
- 本番の音声スピードに慣れる
- ひねった問題にも対処できる
- TOEIC頻出単語を覚えられる
- 間違えても慌てなくなる
逆にデメリットを挙げるなら2つあります。
- 解説が不十分
- 値段が若干高め
文法や単語の基礎が不十分だと解説を読んでもしっくりこない部分もあるかもしれません。
ただ、わからない部分をネットで調べたりすることでカバーできるため、買っておいて損はありません。
シャドーイングでリスニング強化
続いては、シャドーイングでリスニングを強化をすることです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞いて、そのすぐ後ろを影のように追いかけて発音する勉強法です。
もともとは同時通訳者のトレーニング法です。
シャドーイングによってリスニング力の向上が期待できます。
シャドーイングに使用する教材はTOEIC公式問題集のPart2のパートを使うのがおすすめです。
TOEICに出てくる単語や本番の音声と同じなため他の教材よりも効果が期待できます。
①Part2のスクリプトと選択肢を確認しながら流れる音声と同時にオーバーラッピングする
※オーバーラッピングとは「教材のスクリプトを確認しながら流れる英語音声と同時に発音していく勉強法」です
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②少し慣れてきたと思ったタイミングで、スクリプトを見ずにシャドーイングする
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③自分の口から出なかった単語やフレーズが必ず出てきたら、それをメモし発音と意味を確認する
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④再びシャドーイングし、できるようになるまでやり続ける(意味が頭に入ってこない文はわかるようになるまでやる)
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⑤できるようになったら次の問題へ
これをひたすらやっていきます。
公式問題集はアプリから音声が聴けるので、忙しい人でも通勤中のスキマ時間を使って勉強できるので、おすすめです。
この勉強法によって、自分が聞きとれていない単語や意味が入ってこない文章を把握して、調べてください。
わからなかった部分を意識して、シャドーイングをすることによって血肉となり、リスニング力がめきめき上がっていくというわけです。
実際にもたらす具体的な効果は4つです。
- 単語が一つ一つしっかり聞き取れるようになる
- 音のつながりやリンキングを意識できるようになる
- 本番の音声スピードについていけるようになる
- 英語を理解するスピードが上がる
発音や文法を意識してシャドーイングを行うことによって、リスニング力がめきめき上がっていきます。
「音は聞き取れてる気がするんだけど、意味が入ってこない(追いつかない)」という状態から「音を聞きながら、同時に意味もつかめる」ようになっていきます。
実際に私は、シャドーイングの勉強を始めたことによってリスニングパートのみで450点を取れるようになっています。
もし上記の勉強法に効果を感じられない場合は、英語の基礎がまだまだ不十分なため、発音や文法などの基礎固めをやりましょう。
発音・文法を学ぶ
Part2攻略にはテクニック的なことや問題に慣れることも大事ですが、そもそものリスニング力が不足していれば効果が薄くなってしまうというのも事実です。
やはり、根本的なリスニング力を上げるためには、発音・文法が大切です。
発音
発音の勉強におすすめの教材が「英語耳」です。
この教材は基本的な発音記号の種類や音声変化のルールについて0から学べます。
TOEICのリスニングでも音声変化やリンキングなどは頻繁に起こります。
地味な勉強法ですが、そういった英語の音声ルールについて学ぶことでリスニング力アップが期待できるでしょう。
文法
文法については、TOEIC向けとしては、時制や文型など基礎的な内容からto不定詞、ing形について深く学べる教材を選ぶとよいでしょう。
そこで、おすすめの教材がこちらの2つです。
スタディサプリTOEIC対策コース
次に紹介するのが「スタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コース」です。
こちらのスタディサプリもおすすめです。
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こちらもぜひ検討してみてください。
スタディサプリTOEICについて知りたい方はこちらの記事に詳しく書いていますのでご覧ください!
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Part2を攻略して得点源に変えよう
これまで話したことをもとにPart2を攻略して、得点源にしていきましょう。
Part2が聞きとれない原因は3つです。
- 文頭の疑問詞が聞きとれていない
- 英文法の理解が不十分
- 問題慣れしていない
これらを解決し、Part2の正答率を8~9割まで上げる方法として
- 冒頭の5W1Hを聞きとること
- ひねった問題になれていくこと
- 問題文の単語と似た音に注意すること
- 本番の問題に慣れること
- シャドーイングでリスニングを強化すること
- 発音・文法を学び直すこと
- スタディサプリTOEIC対策コースを活用すること
以上を解説していきました。
これらのコツを学び、効果的な勉強をしていくことができれば、Part2の正答率を上げ、TOEI800点も見えてくるはずです。
これを読んでいる皆さんが取り入れやすいと思うところから勉強してみてください。
きっとPart2だけでなく、Part3,4も含めてリスニング全体の点数が上がり、目標の点数まで近づくことができると思います。
ぜひ、目標の点数をとってさらなる目標へ向かっていきましょう。