にゃんたです。
オンライン英会話をやっている中で、カランメソッドという言葉を聞いたことがある人も少なくないのではないでしょうか?
初心者でもカランメソッドは効果があるのか気になっている人も多いと思います。
- カランメソッドって実際どうなの?
- 初心者の人でも効果はあるの?
- どういう人にカランメソッドはおすすめ?
今回は、このような疑問を解決していきます。
結論を先に話てしまうと、カランメソッドは「初心者には難しい!」です。
特に、文法や発音、単語などほとんど知らない初心者にとっては負荷が高く、あまり効果が感じられず、時間と費用の無駄になってしまう可能性があります。
全く英語の知識がない人がゼロからやるのではなく、ある程度文法や単語など頭に入っている人がさらに能力を伸ばすためにやる場合は、もってこいの学習法です。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- カランメソッドの特徴やメリット・デメリット
- なぜ初心者には向かないのか?
- 初心者はカランメソッドではなく、何をすべきなのか?
実際にネイティブキャンプでカランメソッドをやった経験のあるにゃんたが解説していきます。
カランメソッドとは?
※ネイティブキャンプ公式より
カランメソッドとは、英語の本場イギリスで発明された世界的に有名な英語教授法で、通常の4倍のスピードで英語が習得できると言われています。
カランメソッドを提供するカラン機構と正式に提携しているオンライン英会話スクールには、「ネイティブキャンプ」や「QQイングリッシュ」などがあります。
提携校でなくても提供しているところがあるようですが、教え方が正確ではなく、あまり効果がないようです。
カランメソッドの主な効果5つを紹介します。
- 通常の4倍の速さで英語を習得できる
- 英語を話すときの瞬発力が上がる
- 英語を英語で考える力が身につく
- センテンスで回答する力が身につく
- 正しい文法と発音が身につく
カランメソッドにはこれらのような効果があるとされています。
ただし、カランメソッドの内容・使い方を知らずに受講した場合、期待された効果は発揮されず、効果が半減されてしまうみたいです。
次に、具体的にどのような特徴があるのか掘り下げてみていきましょう。
カランメソッド レッスンの特徴7つ
カランメソッドは非常に作り込まれているメソッドであり、そのルール通りに進めていくことで効果がしっかり期待できるとされています。
カランメソッドには、通常のレッスンとは異なるルールや特徴を7つ紹介していきます。
12のステージ
1~12のステージがあり、1ステージ1冊となっています。
ステージが上がるにつれて単語や文法の難易度が上がっていき、レベル感としてはこんな感じです。
ステージ1~4 | 初級者レベル |
---|---|
ステージ5~7 | 中級者レベル |
ステージ8~10 | 中上級シャレベル |
ステージ11~12 | 上級者レベル |
レッスン中は教科書を見れない
カランメソッドのレッスン中は教科書を見ることはできません。
カランメソッドでは、リスニングのみを頼りにレッスンが進んでいきます。
講師からのリスニングのみに集中し、耳からきちんと英語を聞き取れるようにするために、教科書は見れないルールになっています。
レッスンがはじまる前の予習や復習で見ることは自由なので、安心してください。
教科書は事前に、予習・復習するときに使いましょう。
レッスンのテンポが速い
カランメソッドでは基本的に講師の質問に対して回答をする形でレッスンの大部分が進んでいきます。
講師:Is this a pencil?
↓
講師:Is this a pencil?
↓
講師・生徒:No, this isn’t a pencil. It’s a pencil.
講師が質問を2回繰り返し、生徒が回答します。そのときに、講師が回答を誘導してくれます。
講師の話すスピードはとても速く、通常のレッスンよりもテキパキ進んでいきます。
なぜ、レッスンのテンポが速いのか?
- 無駄な時間をなるべく省いて話す量をたくさん確保すること
- 日本語で考えるスキを与えない
こういった狙いがあります。
最初はレッスンのスピードが速いと感じるかもしれませんが、次第に慣れて聞き取れるようになってます。
間違いは即座に訂正される
細かい発音やa,theなどの冠詞まできちんと指摘されます。
通常のレッスンとは違い、発音やイントネーションなど小さな言い間違いも見逃されません。
ミスがあればその都度修正してもらえます。
そのため、「a」,「the」,「三人称のs」など言い忘れたり、自分の間違えやすい癖を直すことができます。
必ず完全文で答える
カランメソッドでは、回答は常にフルセンテンスで答えます。
例えば
質問:Is the pencil black?
↓
回答:No, the pencil isn’t black. It’s red.
Yes, the pencil’s black.
カランメソッドでは、しっかりとした文法構造を身につけるため,「Yes, it is /No it isn’t」といった答え方はしません。
必ず完全な文で答えることによって、実際の会話でもきちんと英語の語順で話せるようになる訓練になります。
必ず短縮形を使う
カランメソッドでは、必ず省略形を使って話します。
- He is → He’s
- you are → you’re
- It is not → It isn’t
- The apple is → The apple’s
ネイティブも日常会話は短縮形で話すことが自然です。
実際の会話では省略形を使うので、ネイティブの会話を聞き取れるようになるためにも初めの段階から短縮形に慣れることが重要です。
レッスン中は一切質問禁止
文字通り、レッスン中は生徒側からの質問は禁止されています。
はじめの自己紹介の時間では、少しならできますが、カランレッスンがはじまると単語や文法についてなどすべての質問はできなくなります。
なぜなら、生徒がたくさん話すことに集中させるためです。
カランメソッドでは、無駄な時間をそいでレッスンに集中させてテンポよく進めることを重視しているからです。
カランメソッドの良い点
ここからは、カランメソッドのメリットについて解説していきます。
話す量が圧倒的に多い
カランメソッドは、通常のレッスンと比べて生徒側が話す量が圧倒的に多くなります。
「レッスンのテンポが速い」、「質問は一切禁止」などのカランメソッド特有のルールは、レッスンの無駄をなくしてレッスンに集中させるためにあります。
それにより、話す量を増やし、英語力向上につなげる狙いがあるのです。
日本語をいっさい介さずに話す⇒反応速度UP
カランメソッドでは、日本語をいっさい介さず、すばやく英語を話すことになります。
普段私たちが英語を話すときは、「英語→日本語→英語」というように英語で聞き、日本語で考えて、英語で話すという流れになっています。
それを、「英語→英語」といったように英語を英語のまま理解して、話せるようになっていき、反応速度を高めることができます。
レッスン中に講師が質問を2回繰り返し、生徒が回答する流れで進んでいくときに、講師と生徒が同時に回答を口に出している状態がベストになります。
主語→述語で話し始めるクセがつく
日本人は英語を話すとき、主語から話し始めることが苦手な方が多いと言われています。
日本語は主語を省略したり、動詞は文の最後に来る言語ですが、英語は結論ファーストな言語です。
「誰が何をしたのか」が大事なため、主語と動詞から文が始まり、省略もされません。
そのため、日本人は英語のように「主語→述語」から話すことが苦手と言われています。
カランメソッドでは、英語を話すときに日本人が苦手な主語→述語から始まる完全文で英語を話すので、いい訓練になります。
主語→動詞という順番から英語を話すことを意識できるようになることで、実際の会話でもしっかりと文法構造を意識して、正確な英語が話せるようになります。
カランメソッドの気になる点
ここからは、カランメソッドの気になる点を見ていきましょう。
慣れるまでは少し戸惑う
普通のレッスンとは違い、独自のルールが多いので、はじめてすぐの頃は戸惑うことが多いかもしれません。
ルールを飲み込み、事前にどういう風にレッスンが進んでいくのか理解しておくことが大事です。
ただ、次第にやっていくと慣れていくので、心配しすぎる必要はありません。
語彙や単語力が身につくわけではない
レッスンで使用される単語やフレーズは、すでに理解されている前提でレッスンが進んでいきます。
カランメソッドでは、決まった言い回しを繰り返して、練習する形式になっていてネイティブが使うような表現や難しい単語はほとんど出てきません。
出てくる単語や表現は基礎的なものなので、カランメソッドを受けたからといって新しい語彙や表現が増えていくわけではないです。
もし、単語やフレーズを増やしていきたい方は、自分自身で身につける必要があります。
講師と普通に会話したり、語彙やフレーズを増やしたいなら通常のレッスンを受けるほうがよいです。
自由に楽しめるわけではない
楽しいと感じるかどうかはひとそれぞれですが、基本的に楽しいものではありません。
通常のレッスンとは違い、細かいルールがありますし、レッスンのテンポもかなり速いです。
レッスン中は基本的に、ゆっくりしているひまがなく、ハードに感じるかもしれません。
でも、苦しいかもしれないけれど、中級者以上の方は英語力が伸びるはずです。
結論:カランメソッドは初心者におすすめしない
結論:カランメソッドは、初心者の人にとっては時間と費用の無駄になってしまう可能性があります。
なぜオススメしないのか?
なぜ初心者にはカランメソッドをオススメしないのかというと、基本的な文系や単語を理解していないと効果があまり感じられない可能性が高いからです。
それはカランメソッドが、英語を自由にペラペラに話せることを目的としているわけではないからです。
カランメソッドは、あくまで基礎の文法を使って「瞬発的に」英語を話せるようになる練習のようなもので、ペラペラに話せるようになるわけではないからです。
基礎がしっかりとある上で、自分が考えていることを瞬発的にきちんと文章で話せるようになりたいという人のための学習法です。
講師のスピーキングが速いので、聞かれていることを理解できる程度のリスニングや単語・文法といった基礎をある程度身につけていないと、逆に効果を感じられない可能性があります。
時間とお金もかかるので、結局、時間をかけた割に無駄になってしまうと考えられます。
こういった理由から初心者の人にはおすすめできません。
では、どういう人にオススメなの?
基礎的な文法や発音、単語など中学校レベルの英語が身についている人で、次のようなことに困っている人には向いています。
- 知識はあるのに、パッと英語が出てこない人
- 頭の中で文を作るのに時間がかかりすぎてしまう人
このようにすでに基礎知識があるけれど、パッと英語が出てこない人やスムーズなコミュニケーションを取れるようになりたいという人にはとてもおすすめできる学習法です。
このような悩みをもっている人にこそカランメソッドはとっても役立ちます。
もしいま、初心者の人でカランメソッドをやってみたいという人は、基礎的な文法や単語などを身につけ、実際にオンライン英会話などで自分の会話力を確かめてからやってみましょう。
カランメソッドではなく何からやるべき?
英語を話せるようになりたい、ペラペラになりたいと思っている初心者の方はカランメソッドではなく何をやるべきか?
カランメソッドではなく、まずは英単語や英文法など基礎を身につけて実際にオンライン英会話などで英語を話してみることをおすすめします。
参考書を買って自分で学んでもよいですが、とくに英語を話せるようになりたいという人には、オンライン英会話もおすすめです。
ネイティブキャンプならカランメソッドを受けなくても、通常のオンライン英会話が1ヶ月何回でも同じ値段で受けることができます。
カランメソッドは初心者には向いていませんが、オンライン英会話のネイティブキャンプ自体は初心者にめちゃくちゃおすすめです。
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